スポンサーサイト

--.--.--(--:--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
人気blogランキングへ
スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) | [EDIT]

戦艦ポチョムキン

2006.07.28(20:48)
圧倒的!!

戦艦ポチョムキン 戦艦ポチョムキン
アレクサンドル・アントーノフ (2003/06/20)
アイ・ヴィー・シー
この商品の詳細を見る


ソビエトの学校で教師が生徒にアメリカについて質問した。

生徒は起立して、
アメリカでは失業者が充満し、労働者は常に飢えていること、
南部では黒人に対するリンチが日常茶飯事であること、
犯罪が多発し、生活は危険がいっぱいで、
酔っ払い、ギャング、ヤク中が昼間から街を徘徊し、
好戦主義者がのさばりかえって「戦争だ!戦争だ!」と
吠え立てている、と答えた。

「よろしい」教師が言った。
「それでは今度は我が国が唱え実行しているスローガンを言ってみ給え。」

「はい」生徒が答えた。
「アメリカに追いつき、追い越せ、であります!」

冷戦時代のジョークだが、
少なくともこの映画で、ソビエトはとっくにアメリカを
追い越してしまっていたのである。

しかも、ぶっちぎりである。

映画史上に於いて非常に高名なこの作品。
以前から観たい観たいとは思ってはいたが
なかなか機会に恵まれず、最近やっと観ることができた。

「モンタージュ論」「オデッサの階段」
「映画史上最も有名な6分間」「上映禁止」「プロバガンダ」
この映画を紐解くのに様々な言葉がある。

観る前は僕自身、「モンタージュ論」なんて、
解ってんだか、解ってないんだか、あやふや。

大体、この映画って娯楽作品も素直に楽しめないような
鼻持ちならない自称映画通が、
難解なのを必要以上に有り難がってるだけじゃないの?
御神体は存外、ただの石ころなんじゃないの?

なんて、疑念もあったのだが、
全然難解じゃありません。薀蓄や能書きは必要なし。
なぜなら映像が実に雄弁に語っている、いや、叫んでいるからだ。

臨界前の静寂
抑圧から解放
理不尽な混沌
対峙する緊迫

緩急自在のカメラ、展開の序破急。
激動の20世紀初頭、時代の息吹・叫びを
エイゼンシュテインのカメラは鋭利に切り取っている。

その鋭利さ故に、今見ても新鮮。
そして今だからこそ映像の力を再認識させられる。

大正14年に若干27歳の天才が撮った御神体は
埃にまみれず、僕にとって斯くも眩しく輝いていたのである。


評価:10点(食べ物の恨みは恐ろしい)

↓他の名作映画のレビュー集はこちら
にほんブログ村 トラックバックテーマ *>▽<)不朽の名作・教えて(>▽<*へ
*>▽<)不朽の名作・教えて(>▽<*

携帯でかりてポストで返す「livedoor ぽすれん」




スポンサーサイト
人気blogランキングへ

<<不思議惑星キン・ザ・ザ | ホームへ | 大和:ラーメン大和>>

コメント
今から3年半前のtomiさんと私のやりとりが以下 ;
http://www.ibjcafe.com/i/talk/cafe/cafe/20030216/20030216221826017.htm
http://www.ibjcafe.com/i/talk/cafe/cafe/20030217/20030217005811005.htm

文中引用している本は多分手に入らないと思う。本のほうはちょっと理屈っぽくて映画を第一に見るのが正しいです。エイゼンシュタインが当時のソ連きっての日本通だったということもご記憶あれ。

ソ連でのそういうジョークのことをанекдот(アネクドート)という。崩壊以前のそれで、「日本こそ世界一の共産主義国だ。なぜかってソ連でさえxxxなのに、日本じゃoooなんだってさ」というのが、いっぱいあったのだが、どこかにまとめて保存されてないかなあと以前から捜索中。

もし入手可能なら次はタルコフスキー監督「ストーカー」(露題スタルケル)というのをご覧あれ。どういうものかについては見てのお楽しみ。
【2006/07/29 00:20】 | MM #mQop/nM. | [edit]
MMさん、どうもです!
さすが、筋金入りのロシア通。
歌舞伎の影響の件は知ってましたが、
よく考えたら、どこで知ったのかまでは、
考えが巡ってなかったです。
そうか、実際に見てたのか、しかもソビエトで。
これは驚きです。

今回のアネクドート、実はこれからある企みがあります。
まあ、たいしたもんじゃないけど。

タルコフスキーはソラリスしか観たことないですね。
ストーカーも探してみます。
【2006/07/29 00:35】 | マクィス@管理人 #W4pc5dQ. | [edit]
誰の体に筋金が入ってるって?(もうええて)

歌舞伎のソ連公演の同時代にロシア演劇→日本の新劇という交流もあったわけだな。

エイゼンシュタインはその名のとおりユダヤ人。1920年代の、
・米と露で、
・広告と映画という2つの新産業、
が興ったときのユダヤ人の活躍ぶりというのもよくテーマになります。プロパガンダって「20年代ロシアの国営広告産業」なのだな。

あと米映画だったかと思うけど「未来惑星ザルドス」(ショーン・コネリー主演)も私の好きな映画。

キンザザとは知らなかったなあ・・・
【2006/07/30 01:20】 | MM #mQop/nM. | [edit]
筋金なんて生易しいものじゃない
気もしますが・・

この頃の日本の新劇というと
どんな感じのものだったんでしょう?

なるほど、
ユダヤが広告と映画を興して、
それをフルに活用した政党がドイツで
政権をとったのは歴史の皮肉というわけですね。

ザルドスは未見です・・。

キンザザについてはキンザザの
場所にレスを書きましたよ。
【2006/07/30 10:57】 | マクィス@管理人 #W4pc5dQ. | [edit]
ありゃ返事が遅れた。

wikiで「新劇」「チェーホフ」と検索してもらうと・・・日本で新劇という言葉ができたころと、すでに没後のチェーホフの作劇法が世界的に評価されだしたのが20年代だったというのが重なり・・・しかし新劇のなかの一派がプロレタリア演劇となり・・・という流れだな。

宮本けんじの妻百合子がエイゼンシュタインとモスクワで会ったのもそのころ、岡田嘉子のソ連亡命はそのあと。
【2006/07/31 11:21】 | MM #mQop/nM. | [edit]
島村抱月とか松井須磨子とか、受験時代の
懐かしい名前を思い出してきました。

タイムリーなことに
今日の朝刊にチェーホフ関連の
書籍の広告が載ってました。

それにしても宮本百合子や岡田嘉子、
いつも思うが、この頃のコスモポリタンの
波乱万丈ぶりは凄いですね。
【2006/07/31 23:31】 | マクィス@管理人 #W4pc5dQ. | [edit]












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://maquis49.blog71.fc2.com/tb.php/27-2e312778
| ホームへ |
プロフィール

マクィス

Author:マクィス
管理人のマクィスです。
面倒臭いのでマキでいいです。
基本的に何食べても美味しい
便利な舌。
食べ物は残さない、
文句を言わないが信条。

@@@@@@@@@@@

無料で募金ができるサイト

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
FC2カウンター

ブロとも申請フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。